ジョブホッパーに寛容な業種も存在する!?

世の中には何度も転職を繰り返す人もいるが、一般的には転職回数が多いと転職で不利になると言われている。年功序列と終身雇用が守られ、一つの会社で勤め上げるのが美徳とされた時代では転職すること自体がネガティブに捉えられていた。

しかし、大企業でも雇用が守られる保障がない現代では、男女共に転職をする人が増加している。こうした時代の変化もあり、採用側も転職経験があるだけで門前払いされることもなければ、ネガティブな印象を持つこともない。ただし、あまりにも転職回数が多かったり、短期間で転職を繰り返したりすると、やはり転職活動で不利になるのは仕方のないことだろう。

会社や業種で異なるものの、一般的には20代なら3回目から、30代なら4回目くらいを目処に、転職の回数が多いという印象が持たれる。回数が多いと思われたからと言って必ずしも希望する職場に嫌われるというわけではないが、採用側は忍耐力や協調性への不安を抱くことになるだろう。転職回数が多いと、こうしたネガティブなイメージを持たれてしまうので、心あたりがある人は、退職理由を具体的かつポジティブに話す必要があるだろう。

ただし、中には転職の回数の多さがネガティブなイメージにつながらない業種もある。例えば、看護師や薬剤師などの医療系の技術職とグラフィックデザイナーなどのクリエイティブ系の職種だ。どちらもキャリアアップのために早い時期から転職する人が多いのが特徴だ。さらにベンチャー企業や外資系企業は、本人の個性と能力を重視するので転職の回数を気にしない傾向がある。これらの業界に携わろうとする場合は、転職回数にとらわれないで、前向きな姿勢で仕事探しをするといいいだろう。